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756 738がらみです。:それではなぜ、Me262は双発にしたのでせう?

  1. 当時の単発エンジンでは推力が足らないからと思います。主翼に付けたのは生産整備が容易だからと思います。本当は胴体内エンジンのほうがいいのでしょうが。発展型の計画機では胴体近くになっていたと思います。


  2. 初め搭載が予定されていたBMW003は実物より径が小さく、翼の付け根付近に片翼一発ずつの双発で取り付けという形でした。だいたいP−80のような形でしょうか。それが推力不足による径の拡大により、中央部に配置されました。ジェット機が当時双発で占められたのは、単発では推力不足、双発なら確実にレシプロエンジンを上回る推力が得られると成案が得られたからと小生は考えます(でもHe162やTa183は単発だな)。(川浪)


  3. 私の資料ですとMe262が双発の理由はエンジンの重量が流動的で重心位置の修正を容易にする必要があったこととエンジンの耐久性が短いため整備交換を容易にするためとあります。最初の原案は単発で通常の胴体内エンジン型とバンパイアのような双胴ブーム型だったようですが胴体内臓型は胴体内ダクトが長くエンジン効率が低下するとされ双胴ブーム型はバフェッティングが心配されたようです。また、当時のジェットエンジンが非力で不安定なため重量増になっても双発のほうが性能向上し安全であると考えられたようです。


  4. 発展型の計画機Me262HG3は主翼後退角が45度となりHeS011エンジンを主翼付根に搭載した更に洗練されたスタイルになっています。三座夜戦型はベルリンマイクロ波レーダーとシュレーゲ・ムジーク上向き砲装備予定でした。He162が単発なのは機体が軽量であることと最小資源で多数生産するためです。Ta183も軽量で量産は推力のあるHeS011エンジン予定でしたので単発です。


  5. 主翼は初期の原案では直線テーパー翼で後退翼ではありませんでした。Me262V1で少し後退角がつき量産型で後退が進みMe262HG3では45度に進展しました。Me262V1ではレシプロエンジンとのハイブリッドでMe262の発達の様子はそのまま戦中戦後のジェット戦闘機の変遷を表しているように思えます。



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