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欧州列強海軍の15インチ砲群でどれが強力でしょうか?? 英:大英帝国最後の戦艦 「ヴァンガード」 独:防御が今一巨大戦艦 「ビスマルク」 仏:攻防速三拍子揃った奇艦「リシュリュー」 伊:外見は最新、中身は? 「ヴィットリオ・ヴェネト」 外国の資料を見ると夜間なら「ヴァンガード」、近距離砲戦なら「ビスマルク」 中距離砲撃戦なら「リシュリュー」、ヒット・アンド・ラン戦は「V・ヴェネト」 と書いてあったのですが・・・ K-SYAN |
- ちょっとお聞きしたいんですが、「海外の資料」とは具体的にどのような資料なにでしょうか?
バウアー中尉
- この辺は、最近とみに有名なSUDOちんの「魚雷は大人になってから・番外編2」に詳しいのですが、
少しだけ私が調べた結果で、本サイトでは評判悪いビスについて修正を。
ビスマルクの主砲性能について、具体的な数値データを見つけまして、
射距離2万で垂直440mm、水平73mmを貫通可能でした。
ですからSUDOちんの試算と比べて、水平貫徹力は同等ですが、
垂直貫徹力はほぼ1割増しです。
後、同2万5千で垂直308mmを貫通というのも別文献で見つけまして、
こちらもSUDOちんの試算より1割程度強力です。
後は、ドイツが世界最高と誇るクルップ社のヴォータン装甲をどれだけ評価するか、ですね。
それと、彼女の舷側装甲、船体中央部では確かに垂直なんですが、
一番危険な主砲塔近辺では、角度不明ですが傾斜してます。
当然実効値としての防御力もそれだけ高い。
どうやら彼女の攻防性能、最近の我々の評価よりもう一段高いようです。
勝井
- 海外の資料ですが、独語の欧州の海軍を扱った本です。従兄弟が独語を読解するので、仏海軍と伊海軍を日本語に略した「写し」が主な資料です。
これは一般のカタログデーターだけの諸資料だけでなく実際に運用した兵士の
体験談があり、以外に有力だった仏戦艦の記事が有ります。 ただ、何分独軍マニアの従兄弟の訳した物で何故か独艦がやたら強い印象を与える文章に成っているので不審に思いココに質問を書き込みました。深いでしたら削除して下さい。
K-SYAN
- 間違えました(汗)
距離2万5千で貫徹308mmは、SUDOさんの試算よりも逆に1割小ですね。
となると前記データをそのまま信じるなら、やはりビスは近距離仕様ということでしょうか。
舷側装甲の方は、垂直範囲・厚さを変えずに船体ラインに沿って設置されているようで、
そのため艦首尾側ほど傾斜が強まってるみたいです。
しかし無茶苦茶工作が面倒そう…これがドイツ的凝り性という奴なのでしょうか。
当初計画では舷側350mmの予定が建造中に変更されたとのことなのですが、
これが大きな理由に思えます。
勝井
- >2他
「魚雷」でも書いたんだけど
一応の数字は全部公式数値と米の計算式を基準にして算出しました
つまり計算式が異なれば出る数字も異なります
恐らく勝井山の出した数字の算出式を他の砲に適用したら
たぶん私の出した数字より1割程度小さくなるでしょうね
(勿論、これに徹甲弾の性能の問題もいれないといけないが)
てな訳なので、わざわざ数値を読み取りにくい形のグラフにしたんですが
それも比較すべき他艦の数字と重ねる事で
相対的にどの程度異なるのかを見てもらいたかったんですが
どうも、その真意は理解してもらえなかったようで残念です
んで、どれがイチバンかというと
英26:伊25.5:仏25.5:独23ぐらいじゃないかな
状況次第では霧島がサウスダコタと戦えちゃうんだから
それよりも差の小さい各艦の場合、なんとでもなるでしょう
敢えて言うなら、その様々なシチュエイションの殆どで安定した性能を発揮可能と思われる英艦が有利
SUDO
- >2
あとね
ビスマルクの装甲はKCです、ヴェネトと同じ
ヴォータンは他の艦で言うHT鋼として用いられていますし
その強度はDSやSTSと比較して勝るわけでは有りません
ドイツが進歩している間に他国も進歩していたのです、それを宣伝したかどうかが違うだけです
SUDO
- >4 舷側の曲線のラインに合わせて装甲張るのは珍しい事じゃないですよ。ビスマルクは船体前後の
絞りがきついから目立つだけ。フッドもKGVもヴァンガードもA砲塔やY砲塔のあたりは傾斜部に
装甲を張ってます。
大塚好古
- >2の補足その2
ビスマルク級の舷側などの200mm以上の装甲は、KC(同じ名でもWW1の頃のとは
違うものです。)ですが、200mm以下の厚さの装甲はヴォータン鋼です。
>3
ぜんぜん不快ではありません。そのような文章は私も読んでみたいです。
何しろ、戦艦本は、アメリカ人とイギリス人の本が多いです。しかしながら
東欧系の本も、見てると面白そうなんですが、読めないッす。
特にWW1のドイツ戦艦の損害について、ドイツ人がどのように考えているか
知りたいんですけどね。イギリス人の主張はいっぱいありますから。
そもそも戦艦の砲撃のデータってのは、基本的に自分の国の戦艦の主砲で
自分の国の装甲を撃つデータですからね。勝井さん(私のような立場の人間
は、まじめで意欲的な勝井さんのことを「勝井山」なんてとても恐れ多くて
呼べません。)のおっしゃるとおり、「鉄」そのものの実態がはっきりしない
かぎり、なかなか言い切るのは難しいと思います。
装甲の質そのものの、国による差は、たとえば、WW1後戦艦バーデンの15インチ
砲で水平装甲を20000ヤードで射撃すると5 1/2インチ(UK)、6インチ(USA)
と差は明らかに存在したようですし、イギリス側は、転覆したティルピッツの
装甲を調査したところ、ほぼ同じ質であり、アメリカよりは25%以上強力だそうです。(っとイギリス人は主張しています。これに対して反対意見はあるようです。)アメリカの戦後の調査で、日本の装甲はアメリカのと比べ同じか、もしくは
10%減の質である。ともいわれてるようです。
砲弾そのものの材質の差のありますし、信管の問題もあります。こう多国間の
ものを厳密に比較するのは結構むずかしいことだとおもいます。
だれか、分かりやすくほんとの事教えてくださいよーーーーーーーー。
(レスになってない・・・・・・・)
参考文献
NELSON TO VANGUARD DK BROWN
THE GRAND FLEET DK BROWN
BATTLESHIPS
(Axsis and neutral Battleships in World WarII)
WILLIAM H GARZKE,JP ROBERT O.DULIN,JR
Battleships of the Bismark Class
Gerhard Koop and Klaus-Peter Schmolke
バウアー中尉
- ↑中尉、ビスマルクの舷側上部(145mm部分)はKCという説もあるよ。
あとヴォタンは「かため」と「やわらかめ」があるので、何処に何が使われているかを見極めないと
一概に装甲厚のみでは評価できないです。ハイ。
大塚好古
- 何砲が何mで何cm貫通というようなデータはあくまでも参考程度に考えた方が良いのではないでしょうか。中尉が書く他にも貫通力を左右する要因はまだありますし、時期により特殊な事情が影響していることがあります。装甲の材質ひとつとっても「日本戦艦の装甲」とひとからげに括れる程同質のものではありません。私は特に戦艦ファンでもないせいか、プラスマイナス10%の差があるデータを見せられても「撃ってみなければわからん」としか感じません。情熱の差でしょうか?
BUN
- >ビスマルクの舷側上部(145mm部分)はKCという説もあるよ。
そうでした。失礼。水平、垂直の装甲のデータをバーっと見て書きました。スイマセン。BUNさん、大塚さんもおっしゃっているように、戦艦の攻防については、難しいのももようです。
それに自分の国のメカについては、あまり悪くいわない傾向ももちろんあります。
すぐに結論出さなくても、色々な立場の人の意見、主張を楽しんで読んでいくのでいいんじゃないでしょうか。
バウアー中尉
- 難しいことには無理に結論を出さないというのも長く楽しむコツなんですよ。
BUN
- 激闘!欧州海戦史というゲームで、決着をつけてみたらどうです?すいません、ふざけだ返事で。
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