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877 中国の軽巡で日本軍に捕獲されたものがあると聞いたのですが(確か「寧海」だったような)、それらの艦について教えて下さい?日本の海防艦として働いていたと聞きましたが
吉野

  1. 元は日本が輸出した巡洋艦です。日本海軍では同型艦の「平海」ともども、「五百島(いおしま)」「八十島(やそしま)」の名前で使用されました。
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    (N)

  2. 「寧海」(ニンハイ)は昭和7年7月31日に播磨造船で竣工しています。設計も播磨で、基準排水量2500トンの小型巡洋艦です。
    排水量の割にかなりの重兵装(三年式14センチ連装砲2基・53.3センチ連装魚雷発射管2基・三年式8センチ単装高角砲6基)ですが、22ノットと低速で、重心位置も高く、航洋性には劣ります。
    よって、本質的には沿岸防備用の海防艦種と言えると思います。
    また、揚子江上での使用を考慮して推進器を三軸にしているのが特徴ですが、第一艦の寧海の線図をもとに中国(江南上海造船所)で建造された二番艦の「平海」(ピンハイ)では二軸の構成になっています。

    寧海のみ航空兵装があり、海軍工廠の外人技師マールの設計になる、一応は中国国産(エンジンは日本製の瓦斯電・神風130馬力)の木骨羽布張り単座水上機(この機体も「寧海」と名づけられています)2機を搭載します。
    この飛行機はえらく強度不足で、カタパルト射出はおろか通常の離着水に耐えられるかもどうかもあやしいシロモノで、運用上多大の困難があったことと、性能的にも1933年に出てくるようなものではないため、平海への搭載は見送られたものと思われます。
    まなかじ


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