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3524 映画「紅の豚」を見ている時に思ったのですが、あの映画に出てくる飛行艇のフロート(浮き)の付き方でポルコ機のように機体が船みたいになっていて翼からフロートがついているタイプ、マンマユートの飛行艇のように横腹から出ているタイプ、また本体は通常の飛行機に似ているが大きなフロートを下駄みたいにつけているカーチスタイプの3種があったのですがこれら3種のそれぞれの長所と短所について教えてください。
ホーク

  1. 水上機(広義:seaplane)は、大きく飛行艇(flying boat)と下駄履き機(狭義の水上機:floaplane)に分かれます。質問でいえばポルコ艇とマンマユート艇が飛行艇、カーチスが(狭義の)水上機です。

    飛行艇は胴体構造と浮力発生部分が一体になっているため、特に大型化したときに構造設計・重量の面で有利になります。ただし、翼とエンジンを水面(波や飛沫)から遠ざけるために艇体を必要以上に高く作ったり、支柱を立てて高く掲げてやったりしなければならないぶん、空気抵抗が大きくなる傾向があります。
    補助フロートを艇体脇に直接つける(スポンソン)方式はドルニエやラテコエールの比較的大型の飛行艇に多用された手法で、翼端フロートに比べて水上での安定性がやや劣り、引込み式にもしにくいという欠点があるのですが、上面を乗降り通路にしたり、燃料タンク、手荷物等の収納場所にしたりできて便利ではあります。

    狭義の水上機は大型化するとフロート支柱が本体とフロートとのあいだのねじれを吸収できなくなる等の構造的不利があるのですが、小さい正面面積と表面積で作れる(陸上機+フロートのみ)ために性能的には有利です。
    また、フロートを車輪に付け替えた陸上機型を作ったりその逆ができたりするので、簡単なバリエーション展開で生産数を稼いで(または開発費を安く上げて)会社の経営に貢献できるという長所もあります(カーチスR3Cにも陸上機型がありますし)。
    Schump

  2. ポルコロッソ艇のような単フロート艇だと、機首が自然に風上に向いて離水しやすいそうですよ。双フロート艇の利点はちょっと失念してしまって分からないのですが。
    半端な知識ですみません。思い出したらまたここに書きに来ますので。
    白銀の飛行士


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