QQCCMMVVGGTT
2822 日本陸海軍のパイロットが戦闘機の視界にうるさかった理由は何ですか?
ロックマン

  1.  それは先に見つけないと撃たれて撃墜されてしまうからです。
     50円玉を親指と人差し指で持って腕を一杯に伸ばして下さい。そうやって見える穴の大きさの敵機は既に射程に入っています(約200m〜300m程)。
     これを見つけないと撃墜されるのは自分なのですから、視界やコクピットのガラスには常に注意が払われていました。
    安井 賢一

  2. 視界が大問題となったのは機首の太い雷電、中翼の紫電などですが、それでは従来の戦闘機の視界が非常に良かったのかと言えばそうでもありません。複葉機は大きく視界を制限する上翼がありますし、九六艦戦は大直径の寿発動機を搭載している為に母艦への着艦の際にはカウリングの隙間からシリンダーの間を縫って得られる僅かな視界を利用して降りるような機体でした。それが零戦の登場で大幅に改善された為に「九六艦戦より視界が良い」零戦は乗りやすい機体として好評だったのです。そこへ再び大直径の機首を持った機体が出現したのですから抵抗が大きかったという事情もあります。複葉機→低翼単葉機→二重星型小直径発動機装備といった視界向上の流れが、大馬力大直径発動機装備の高速戦闘機が登場したことで一旦逆流しているのです。視界問題ひとつ採り上げても、その前後の状況を確かめなければ一口にこうだ、とは言い切れないものがあります。
    BUN

  3. 雷電は着陸速度が高い上に翼面過重が高くて「沈み」が大きく、また紫電は伸縮式の主脚強度に不安があり、どちらも着陸には細心の注意を払う必要のある機体でした。これが視界改善への要求を一層強くしたと思います。
    ささき

  4. 視界と関わってきますが雷電同様に殺人機と言われたコルセアはともかくD.520やマスタング、Bf109、スピットファイアといった欧米の戦闘機は着陸速度が速く機体のクセがあって着陸には日本戦闘機なんかよりずっと難しそうとの印象を受けますがそれを使いこなしてしまうこの差はいったい…
    ロックマン

  5. ↑滑走路の長さが違うのではないか?と思います。実際、視界不足を承知で母艦運用したシーファイヤやコルセアは事故を多発しています。
    ささき

  6. >4
    Bf109なんかしょっちゅう着陸事故してる印象がありますがね・・・。
    P-39が事故時に操縦席がエンジンに潰されるのではないかとの懸念を持たれたと言うように、各機種とも事故は決して少なく無かったと思われます。
    日本の場合は、それが身近な事例として伝わる度合いが多いことに加えて、修理補充の余力に欠け、事故がそのまま戦力低下に繋がる傾向が高かった事も大きいのではないでしょうか?

    SUDO


Back