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2129 Ta152とF8Fの旋回性についてです。
Ta152は高高度用に開発されたとのことですが中高度以下での旋回性能は
どの程度だったのでしょうか。
つまりP51やスピットファイアに対抗出来たのかということです。あの高アスぺクト比の翼ならロールはともかく旋回性能はFW190よりは向上しているように
思えるのですが。
F8Fは日本機を意識して高機動を狙った設計らしいですがそれはパワーを生かした高速での旋回戦闘が得意という意味でしょうか。あの翼のアスペクト比や翼面過重を見ると日本機の方が低速では小さい半径で回れると思うのですが。
・・・私は何か勘違いをしているのでしょうか。
どなたか詳しい方宜しくお願い致します。
金魚

  1.  英軍テストパイロットだったエリック・ブラウン大尉の回想:「延長された機首のため地上視界は非常に悪い。だが離陸距離は短く、離昇性能は非常に良い。Ta152H の本領は 35000ft(10668m!)以上で発揮され、GM-1 出力増強装置との併用により 41000ft(12497m!)で 472mph(760Km/h!!)の最高速度を得た。ロール性能は非常に悪く、機動全体を通じて操縦桿は旧 Fw190 より重い。しかし縦の安定性は改良されている」
     一方 URL を失念してしまったのですが、大戦末期に Ta152 でホーカー・テンペストとの挌闘戦に入ったドイツパイロットの手記で「低空での旋回戦なら絶対負けない自身があった」との記述もありました。但し、それが高々度用 Ta152H だったか 低空用の Ta152C だったのかまでは明記されていませんでした。
     以上、参考までに。
    ささき

  2. Ta152H-0はFw190と同様の主翼ではなかったでしょうか。
    Ta152Hに似ている者

  3. >2
    ドイツ機には疎い身ですが、H-0も翼幅はH−1と変わらなかったと思います。


  4. 世界の傑作機No.78フォッケウルフFw190のP56に
    「4月14日ヴィリ・レシュケ曹長がテンペストとの超低空旋回戦闘で
    敵の後ろに徐々に占位して撃墜」と書かれています。
    Ta152Hのはずです。

    KI-100

  5. Ta152とFw190の主翼は、全くといっていいほど異なります。図面を見比べましょう。
    ジエイ

  6. 片さん、Ta152Hの15001号機〜150018号機、即ちTa152H-0は全てちょっと大きい「19.5u wing」で、150019号機以降150026号機までが「23.5u wing」、150027号機、150030号機がC-3型原型機・・・となるのでは、ということです。
    Ta152似の者

  7. 旋回戦は失速寸前の,揚力最大となる領域での戦闘ですから
    失速速度が分かれば最大揚力係数,最大揚力と近似計算ができ,
    最大揚力=遠心力とすれば機の最小旋回半径を推定することができます。

    実際には失速速度での飛行は危険ですから,着陸速度を目安として
    上記の方法によれば,
    零戦52型の着陸速度72ktとすると最小旋回半径約130m。
    中間を飛ばしているので説得力ゼロですが
    着陸速度が一定の目安となり得ることを御理解下さい(強引)

    さて,くだんのF8Fですが資料によると着陸速度168km/h。
    上記の方法で推定すると旋回半径にして実に220m。
    つまり,運動性をいう場合(特に日本機以外では)
    最小半径はあまり重きをおかれていないのではないでしょうか??
    それよりもむしろ,
    舵の効き,高速での旋回・ロール,ダッシュを含めた加速性能
    などに重きをおいて評価される傾向があるように思います。
    F8Fはこの面において一流の性能を持っていますよね。
    3000mまで90秒?とか
    以上あくまで一意見。

    しかし168km/hで本当に着艦できたのかなあ??
    艦戦ですよね…
    MI66

  8. 小面積主翼のH-0は実戦テストに出ているようですので、ささきさんのレスにあるような「矛盾」はこれに起因するのでは、と思います。19.5uと23.5uでは飛行性能はかなり異なると考えて良いのではないでしょうか。私もこの件は断言できないんですけれども、ジエイさんも図面ではなく、写真と製造番号を確認してちょっと考えてみてください。ひょっとしたら面白い事なのかもしれませんよ。
    Ta152Hの如き者

  9. 「3機のTa152が直ちにスクランブルするように命令され、パイロットはアウフハマー中尉とサトラー曹長とラシュケ曹長になった。
    「離陸の方向はルードヴィッヒ・ルストに一直線に伸びていく線路と同方向で、我々はすぐに敵戦闘機と接触し、テンペストだと分かった。3番機のポジションで私が敵に到達する前に眼前のサトラー曹長が地上に墜落するのを見た。彼の墜落が敵による物とは信じがたいのは、2機のテンペストは我々に気づいただけだったからだ。
    「それでいまや2対2の地表すれすれの格闘戦が始まった。私たちはテンペストが、V−1を追跡し撃墜するために使用されたくらい高速機だという事を知っていた。しかしここでは、高度50メートル以上には上昇せず、速度が大きな要因とはならなかった。機の旋回性能は重要だった。双方のパイロットは最初から飛行テクニックと戦術によって先手が取れる戦闘だと悟っていた。この高度ではちょっとした間違いも犯せなかった。最初はTa152が優秀な事に感謝した。
    「急旋回でテンペストに接近したが、Taの性能の限界を感じなかった。私の視界外に出るため、テンペストのパイロットは危険な回避行動をとった。反対側に翼を翻した時に内側に回り込もうとする彼の最後の試みは失敗したのだと感じた。
    Ta152の最初の斉射がテンペストの機尾と後部胴体を捉えた。敵機はゆれて、反射的に、テンペストパイロットは直ちに右旋回をうち、私をさらに有利にした。
    「いまやテンペストに逃げ場はなかった。機銃発射ボタンを1秒間押したが、数斉射で沈黙し、修理しようと努力したが、射撃できなかった。私は誰と何を呪ったか憶えていない。しかし幸運な事に命中弾を既に食らっていたテンペストのパイロットには私の災難が分からなかった。
    「その代わりに彼は絶望的な蛇行と旋回を続け、私は常時彼が視野にはいる位置についた。突然、彼は失速した。テンペストの左翼が下がり直前の森に墜落した。
    「サトラー曹長の墜落と同じことがテンペストのパイロット、ニュージーランド人のO・J・ミッチェル中尉にも起こったが、お互いは1キロメートルしか離れていなかった。彼等は共にノイシュタット・グレエ墓地に軍人として翌日埋葬された」
    オスプレイ、西部戦線のフォッケウルフエースより
    ななし

  10. http://home.att.net/~C.C.Jordan/Grumman.html
    のベアキャットの部分を参照してください。
    旋回性能は200mph以上だとゼロ戦を上回り、160mph以下だと互角と書かれています。
    ちなみに”F8F Bearcat in action”によると20,000ft以下ではP51を含むあらゆる米軍のレシプロ戦闘機よりもmaneuverableとのことです。
    エラガバルス

  11. 6について。出典は何でしょうか?H-0についての認識がずいぶん間違っているようです。Ta152の主翼にロングスパンとショートスパンがあるのはよく心得てます。しかし、どちらも、Fw190の主翼と互換性はないと言いたかっただけです。
     コメントを読むと、H-0はショートスパンであるようお考えのようですが、それは間違いだと思うんですが。
     ほかに、Ta152に詳しいかた、ご意見願います。

     私は、片さんの意見が正しいと考えます。
    ジエイ

  12. とりあえず、家に帰ってからFW190の本(例の厚くて高い奴)を見てみます。
    kazz

  13. H−0;翼内燃料タンク無し、H−1;翼内燃料タンク有り、との違いだけと記憶してますが…
    ようちえんじ

  14. >H-0についての認識がずいぶん間違っているようです。
    ・・・何も言う事はありません。
    Ta152らしき者

  15. いや、私は本当に疎いんです。教えて下さい。


  16.  世傑No.78、P45に掲載されている機体(W.Nr150003)はどう見ても延長翼付きだと思いますが、この機体はH-0ではないのでしょうか。
    ヴェトミン

  17. 駄文への御返答感謝致します。
    皆様有難うございました。
    金魚

  18. うーん。150005も長い主翼だし、レシュケ機も写真が残っておりますが長い翼のH-1なんですが。どうなんでしょう?


  19. 赤い本では、”時々、ショートの翼のH型の話が本に出てくるが、H型は最初からロングスパンの主翼だ”と書いてありますね。
     個人的には、どんな本にショートスパンのH型の話が載っているのか知りたかったな。
    都井

  20. 私もです



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