756 |
スピットファイア等を見ると、コックピットの上にバックミラーが装備されているのですが、あれはやはり効果はあったんでしょうか。何かの本には、十分役にたったとの記述があったような気がしたのですが、それなら、米軍機や、他の英軍機(cfモスキート、テンペスト)にも、装備されていたんでしょうか どうまスピットの初期型以外、装備されてる写真等を見た記憶がないのですが(^^; MS-09R |
- ギュンター・ラルがバトルオブブリテン初期の頃の回想として「109 は後ろが見えにくいからって、若いパイロットにはバックミラーを付けてみた奴もいた。でも広角鏡だからちょっと離れた敵機はぜんぜん見えないし、見えるほど近くに敵機が来た時はこっちが御陀仏って訳で全く役には立たなかったな」という事を話していました(”WINGS” Discovery Channel)。
時代はずっと下りますが航空自衛隊の花形ブルーインパルスの使用機が F-86 だったころ、編隊長を努めた原田実(源田実氏ではありません^^;)氏はダイヤモンド編隊を維持するのにバックミラーを多用したとのこと(正確にはバックミラーに写るヘルメットバイザーの反射像を見ていたそうです)。ただし空戦では役に立たず「必ずルックバックして距離アングルを捕捉する必要がある」のだそうです(「飛行のはなし」加藤寛一郎著)。
スピットファイヤのバックミラーも空中戦の役には立たないでしょうが、英国空軍は第二次大戦中頃まで戦闘機にも密集四機編隊(ラル氏によれば「まとめて墜としてくれと頼んでるようなもの」だそうです)を採用していたので、編隊飛行の関係でバックミラーが役に立ったのかもしれません。
ささき
- ヒコーキ同士の空中戦における間合いが狭かった第一次大戦では、バックミラーは多用されています。
↑の事情は、「上空からの一撃離脱」が普及したこともあり、急接近が増えてバックミラーの意味がなくなったせいかもしれません。
Schump
- 現用機の奴はどうなんでしょう?F-1とかMig23とか。
気持ちの問題??
takukou
- ドイツではバトルオブブリテン以降、Bf109Eにはバックミラーは割とよくみら
れます。広角鏡でないものなら後方を確認するのは十分できたようです。後にもHs
129でもつけているものもありますし、またJu87では機外でなく機内の風防サイド
に標準でバックミラーをつけており、気がつかないだけでドイツではよくあること
です。
国江
- 坂井三郎氏の著書に「何故零戦にはバックミラーがないのか」という投書に答え、「実戦では役に立たないから」と答えておられました。常識的に考えても、二次元の平面を動く自動車ですらバックミラーには死角があるのに、上下左右何処から敵が襲ってくるかわからない空中では死角だらけで見張りの役には立たないと思います。やはり編隊飛行とか、地上でのタキシング時とか、空中戦の後方見張り「以外」の用途に使うのではないかと思いますが…。
ささき
- 3.にもあるように、現用の戦闘機の多くがバックミラーをつけていますが、やっぱり見張りに使うわけではないのでしょうか?
(N)
- ↑ う~ん、確かにバックミラーに敵機が写った時は、もうお終い。
という感じがするなぁ?それとも、追尾してくるミサイルでも見つけ
るのか?
takukou
- 暴論かもしれませんですけど、多少でもないよりマシという感じでつけたんではないでしょうか?前を見ながらほーーんの少しでも後ろが把握できたほうがマシですし・・・。
P-kun
- そういや F-16 や F-22 にバックミラーは無いですね。どうせ死角になってしまうキャノピーフレームの陰を少しでも有効に視界として利用するためミラーを付けてあるけど、最初からクリアだったらわざわざ死角を作ってまで装備する必要が無い、ということでしょうか?P-Kun さんの推測がいい線いってるのかも知れませんね。
ささき
- 意外とスピット以外の装備例がかかれないのでここらでひとつ。
あくまで機外装備に限定。
# 機内に装備されてる例ならもっとあると思います。
また、オプション装備らしいものも含みます。
・英軍としてハリケーン、ブレニム、ワールウインド、ウエルキン
・米軍としてP38、P40、
・英連邦としてブーメラン
・関係ないけどIAR80&81(笑)
等に装備例が見られます。
主に大戦前半の機体でしょうか。スピットでも後半の機体は装備例が少ない様です。
# あくまで写真に見られるものですが。
やはり役に立たないんで外したのでしょうかね?
# あらら、もう裏に回ってるよ・・・・
tow