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745 続けてすいません。

VT信管での対空砲火に耐え得る、防弾性能としてどんなものが上げられるんでしょうか?
日本機は全体的に防弾性能が弱い!だからマリアナの七面鳥撃ちなんて出来事が起こった。
(防弾性能だけのせいではないが。。)
ってなことをよく聞きます。が、それにかなり確実に耐え得る性能って実現できたのでしょうか?

練度、スピード、ゴム性防弾タンク、自動消火装置、防弾硝子、などを駆使すれば、
熾烈な対空砲火の中を突っ込んで攻撃して、無事帰還できるってのは実現できたと思います??


ファルニップ

  1. マリアナの七面鳥って戦闘機の迎撃でしょ?
    ま、それは置いておくとして
    VTの対空砲火とは、無茶苦茶強引に言うなら、精度の高い高角砲射撃です
    だから、撃たれたら、一定の確率で落ちます

    練度は『撃たれない』ようにするに重要ですが
    この場合ですと、超低空で突っ込むぐらいしか無いので
    それほど重要ではない(目標選定でウロウロするとかは別ですが)
    護衛戦闘機の練度が高ければ、迎撃戦闘機に食われる量を減らせるので
    そういった観点では、攻撃全体での消耗率に大きく影響しますし
    爆弾や魚雷の命中率が高ければ
    後続攻撃隊が晒される防空火器の量が減るので
    それも全体の消耗率に大きく響きます

    各種防弾装備は効果的です
    撃たれても致命傷にならないだけで
    場合によっては攻撃を諦めるとか、母艦まで辿り着けないとか
    送り狼に狙われたら駄目じゃんとか、色々有りますが
    一撃でやられないだけでも生存性には大きな影響が有りますね
    つまり、撃たれても落ちる確率が下がるわけです

    でもって、一番効くのは速度です
    高速目標への射撃は、精度が落ちやすく、射撃時間も短い(手数も減る)ので
    被弾率、被弾数を減らす事が出来ます

    ただ、これらは別個にやっても意味は無いのです

    高い練度の護衛戦闘機をつけて、外周防空の迎撃機を突破して
    高速で対空火器に晒される時間を極限して
    更に頑丈な機体で被弾に耐えるようにすれば
    全体として損害率を極限することも可能でしょう

    またマリアナで言うなら、彗星や天山は高速ですし
    天山は防弾も一応有りますので
    十分な質・量の護衛戦闘機で迎撃網を突破して
    また、各部隊の連携を十分に取って、戦力の集中を行い
    対空砲火を分散させることが出来れば
    もう少しなんとかなったかもしれないとは思います

    SUDO

  2. SUDOさん>

    さっそくのお返事ありがとうございます。!

    マリアナの七面鳥撃ち・・戦闘機の迎撃でした。。。
    すいませんまちがえました!!

    低空・・なるほど、海面上5Mってやつですか・・?
    時速300〜400kmで、海面上5Mってほとんど神業
    ですよねー?。
    そのような練度にするまで、ごっつい時間とかかかりますよねー。

    なるほど、戦術ってのは、個々の技量もそうですが連携っていうのも大事なんですねー

    制空権を握れる制空戦闘機と、防弾と速度を兼ね備えた攻撃機
    攻撃機のほうは、「誉」がカタログデータ通りの性能を出していれば、
    実現可能だったですかね?まあ、整備のやりにくさは変わらなかったとおもいますが・・

    天山と彗星、どちらも高速機ですが、爆弾、魚雷搭載時は、どれくらい、速度はおちるんですか?

    対空砲火の分散で思い出したんですが、扇状急降下戦法っていうのが、マリアナ?だったかな?
    そのあたりで、導入されたはずなんですが。あれってどの程度効果があったんでしょう・・?

    なんか再質問ばっかりなってしまってすいません。



    ファルニップ

  3. 攻撃機の性能ですが、天山も彗星も大変に優秀な飛行性能を持っています
    別に誉に拘らなくても問題は無かったでしょう
    誉装備の新型「攻撃機」流星の登場は
    性能だけでなく、艦爆と艦攻の共通化と言う側面も有るのです

    また、武装時の速度ですが
    彗星は爆弾倉に50番までなら収納できるので
    大して速度低下は無かったのではないかと思います
    つまり、発動機が快調なら500km/h以上ですね
    天山はどうでしょうか、参考になるデータを持っていないので憶測ですが
    フル爆装したFw190A(じゃないなFか)が100km/hぐらい落ちてるので
    たぶん400km/h弱ぐらいが限界だったのではないかと想像します
    (それでも97艦攻や99艦爆のカタログ最大速度より速いぐらいでしょうか)

    迎撃側1.5倍の法則ってのがありまして
    迎撃側は侵攻側の1.5倍程度速くないと
    反復攻撃が困難で
    また意味のある時間内に追いつく事が困難って奴です

    F6Fの最大速度は600Km/hぐらいですから
    彗星はすり抜けられたら捕捉困難
    天山で何とかってところでしょうか

    米軍は電探と無線で迎撃機を予め誘導することで
    「前方に遷移して襲撃」することでこれを補いましたが
    護衛戦闘機さえ、それなりに活動すれば
    攻撃隊の消耗率はかなり変わった可能性が有ることが推測できます

    また、急降下爆撃の方法ですが、これを行った可能性は高いのですが
    結局、爆撃ポジションに進出できた機体が少ないので
    その効果は・・・(;_;)

    SUDO


  4. SUDOさん>


    >大して速度低下は無かったのではないかと思います
    >つまり、発動機が快調なら500km/h以上ですね

    そうなんですか?!そんなに速度低下はおきないもんなんですね。
    重いから必然的に、速度もガクっと落ちるとおもっていました。

    >天山はどうでしょうか、参考になるデータを持っていないので憶測ですが
    >フル爆装したFw190A(じゃないなFか)が100km/hぐらい落ちてるので
    >たぶん400km/h弱ぐらいが限界だったのではないかと想像します

    なるほど、400km/hでも進入速度としては十分に早いんですね。


    >F6Fの最大速度は600Km/hぐらいですから
    >彗星はすり抜けられたら捕捉困難
    >天山で何とかってところでしょうか


    なるほど、その日本の攻撃隊を捕まえて落としていたということは、
    F6Fのパイロットも結構練度が高かったってことですよね?

    >米軍は電探と無線で迎撃機を予め誘導することで
    >「前方に遷移して襲撃」することでこれを補いましたが
    >護衛戦闘機さえ、それなりに活動すれば
    >攻撃隊の消耗率はかなり変わった可能性が有ることが推測できます

    護衛戦闘機・・、まだ熟練パイロットは集めれたんじゃなかったですか??
    あ!たしか、どっかに引きぬかれたんでしたっけ?

    >また、急降下爆撃の方法ですが、これを行った可能性は高いのですが
    >結局、爆撃ポジションに進出できた機体が少ないので
    >その効果は・・・(;_;)

    話しはそれますが。当時のアメリカ軍が撮影したフイルムで、天山の主翼がおれ火を
    吹き、海面に落ちる姿はすごい、ぐっと来るもんがありますよねー
    パイロットだって、10代後半から20代前半の若者が多かったですよね
    僕と同い年くらいの奴が(僕は現在22歳)、あーやって死んでいったんだって
    、よく思います。あの海面に激突する寸前、どんなことが頭によぎっていたんでしょうね?




    ファルニップ

  5.  護衛戦闘機軍の突破と対艦攻撃後の離脱には最大速度が大きくものをいいますが、対艦攻撃時、いったん急降下や雷撃コースに入ったら、スピードは決められた一定速度以下に抑えます。
     急降下時は爆撃後の機体引き起こしの際に機速がありすぎて突っ込まないように、雷撃時は魚雷が海面に入るときの衝撃で弾頭部が変形して航走性に悪影響が出たり、ジャイロや魚雷そのものが壊れないようにするためです。それと、爆弾の軌道や魚雷の進路を計算するのも楽になります。
     雷撃については、高速の天山や銀河が何度か実戦をくぐった際に問題となり、後に弾頭にゴム製の被帽を付けていますが、やはり速度制限はあったようです。(問題の性質からいって、97式の時からその手の研究はしていたとは思いますが……。)何かの本に載っていた日本の航空機用魚雷の性能表にも制限速度が載っていて、新しい型になると、その数値が上がっていた、と思ったのですが、何の本だったか忘れてしまいました。(現在捜索中、誰か教えてくれ〜^^;)
     急降下に入ってからは、狙い撃ちはできないでしょうが、速度が抑えられることにより、砲火に身をさらす時間が長くなるわけで、その分被弾する確率は高くなるのは雷撃時と同様です。
     以上のような理由から、艦隊の対空砲火に対しては突撃時の速度制限がどの程度まであるかも重要です。この点では、当時の技術では解決は困難でしょう。(私は文系。どの程度まで改善できるかはわかりません。←無責任^^;)この辺にも、現在の対艦攻撃の方法が変化した理由の一端があるのでしょうね。
    tomo

  6. 魚雷に関してなのですが。確かに、九一式魚雷改二迄は強度上の問題
    があり、発射機の速度に制限があったのですが。改三からは一式陸攻
    の最高速で発射可となり、それでも若干の不安が生じたため改良され
    た改三(改)以降であれば発射機速の制限は事実上無くなった筈ですが?
    また、魚雷投下までは一定の進路を要求されるのは当然ですが、機速に
    ついては特に制限が設けられていたのでしょうか。
    takukou

  7. 最後の機速制限のくだりですが、改3以降の事です。念のため。
    takukou

  8. 大戦末期の急降下爆撃の生き残った人たちの手記を見ると
    「ブレーキは使わなかった」てのが多いですね・・・

    たぶん限界に近い速度が出ていたんではないでしょうか?

    SUDO

  9. ↑6
     さて、航空魚雷の性能表を見つけました。それによると最大射入速力は91式魚雷改一〜改三が260ノット、改三を補強した改三改が300ノット、それに10ミリ厚のゴム被帽を被せ、ジャイロにも緩衝ゴムを付けた改三強は350ノット、となっています。それぞれの開発時期は不明ですが、マリアナ沖では改三、改三改のどちらかを使ったのでしょうね。
     一式陸攻は22型、24型で236ノット、437km/h、銀河は295ノット、546km/h、天山12型は260ノット、481km/hが最高速度で、雷装すれば速度が落ちます。しかし、天山では実際にマリアナ沖海戦以降にも問題が起こっているようで、一式陸攻の最高速度でも不安があったということは、カタログデータより実際の強度は低かったのでは?
     逆に言えばそこまでの速力、雷装時の最高速力を出していたことの証明にもなりますね。

    ↑8
     芙蓉隊の戦記を見ると、投弾後、600km/h近い速力で離脱、とあります。

    弁解
     前者については、最初に見たときに、単位をkm/hと間違えていまい、その記憶のままで書いてしまいました。
     後者についてはダイブブレーキの存在による私の思いこみです。
     ついでに言えば、現在、ジェット機による対艦雷撃、対艦急降下爆撃が行われない理由を考えたときの影響もあります。

     間違いばかり書いて、本当にすみません。お二人のおかげで私の大間違いを正せました。ありがとうございます。
    tomo


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