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501 航空機で、機首から機関銃を撃ってもプロペラが平気なのはどういう仕組みなのでしょうか?
はるな

  1. 機関銃で同調装置を介して撃つからです。初期のはプロペラに金属の被弾経始付きの板をつけて当ってもすべる形にしてたものも有ります。
    これらシステムが無いときは推進式プロペラにするなどされていました。
    たまに二次大戦時でも同調が外れてプロペラに穴があいたりした事もあります。この場合20mm弾は致命的だそうです。


  2. Jさん、完璧な回答、感激しました。見直しました。
    JIS

  3. 見直したって事はこれまでは低く評価してたのかにゃ?
    にゃう

  4. プロペラ同調装置をもう少し易しく解説すると下記になります。
    「機銃弾道のところにプロペラがきたときに弾丸が発射されないようにする装置」
    プロペラと一緒に回るカムを介して機銃をコントロールします。
    グリーンアロー出版社の「(図解)世界の軍用機史」P41に簡単な図があります。
    ミュンヘンのドイツ博物館にはシュパンダウ機銃と共に実物が展示されてます。
    KI-100

  5. 出典を忘れてしまったのですが,同調装置は機銃射線上にブレードがきた瞬間に弾丸を発射する機構で,弾丸が飛行する間にブレードが移動するため当たらない,という解説を読んだ記憶があります。ブレードが射線を横切る頻度は発射速度よりずっと速いですから(1800rpmで3枚羽根なら毎秒90回),ブレードが射線上に来たタイミングで機銃の撃鉄を落とす機構だと思っていました。
    isi

  6. 零戦の場合は確かブレードの手前30度だったと(確度は間違っているかも知れませんが手前)。撃鉄が下り、該当ブレードが横切り、弾丸が通過する「きわどいタイミング」(坂井三郎さん談)訳ですね。
    Qwerty

  7. そういえば、先日買ったソッピース・キャメルの本に、「エンジン回転数(当時は定速ペラなんぞない)をチェックしてから撃たないとプロペラを失う」とか、「装備機銃を換えたら、弾速が違うので同調装置を再調整」とか書いてありました。かなりきわどいですね。
    Schump

  8. 考えてみれば木製プロペラの場合,樹脂コーティング等をしていない限り非炸裂弾でも命中すればブレードは切断(空中分解)しますから,20mm砲を同調発射するのも危険度は似たようなものでしょうね。
    isi

  9. 記憶の整理。歴史的にはそれ以前からあったアイデアを、第一次大戦中にオランダ人のフォッカーがほぼ一夜漬けで実用化、この装置を使って最初の撃墜を記録したのがかのマックス インメルマン。で良いのでしたっけ。
    SHI

  10. ツリー2番 これは単なる雑学だから知っててもそんなに凄くないですよ(笑)知らなくても恥じゃないし。(意外にこの事を書いてある本が少ないし)他の人も追加解説してるんだから完璧でもないし。

    連続発射で機関銃身が過熱して、引き金を引いてなくても暴発しつづけている状態だとプロペラに当る危険性が高まるそうです。
    「大空のサムライ」に有りました。
    ところで連続発射しすぎて止まらなくなる現象を再現してるフライトシムって有るのでしょうか?


  11. >5.
    私もこの記述は見たような気がします。佐貫亦男氏の「ヒコーキ野郎」とかいう本だったような気がするのですが、なにしろ十数年前の記憶なのでハッキリしないのですが。
    この本、小学校の図書館においてありまして、昼休みのたびに何度も何度も見かえした、私の「原点」とも言える一冊なのです。件の同調装置については「フォッカーの懲らしめ」という言葉とセットで出てきてました。
    複葉機から一次大戦(ブルーマックスの話もあったり)、二次大戦とレシプロ戦闘機一代記のような本だったと記憶してますが、どなたか詳しい事ご存知無いですか(便乗質問失礼)
    revi

  12. >#10 J さん 過熱による自発現象は「コックオフ」と呼ばれます。銃身末端に位置する薬室(弾薬を装填する箇所)が過熱して装填と同時に発火してしまう現象です。
    機関銃には「まず装填しておき、引き金を引くと撃鉄が落ちる」クローズボルト発火方式と、「引き金を引くとまず装填が行われ、装填完了と同時に撃鉄が落ちる」オープンボルト発火方式があります。
    前者は発射→射撃の遅延時間(ラグ・タイム)が短く、同調機銃向きです。後者はコックオフの心配がないのですが、ラグタイムが長くバラつくので同調機銃には使えません。
    イギリスのブローニング.303 がすべて主翼装備なのは、コックオフを避けるためオープンボルト機構を採用したからです(原形はクローズボルトだった)。
    同じブローニングでも米軍 M2 Cal.30 および Cal.50 はクローズボルトです。P-35 あたりまでは機首に同調式の .30 と .50 を1挺づつというのが米軍戦闘機の基本武装でした。大戦後半に全て主翼装備になったのは思想の変化でしょう。
    ドイツの MG151 系列もクローズボルトで同調できます。しかも弾薬が電流撃発式なので、油圧管やピアノ線ではなく電線とスイッチで同調機構が実現できる優れものでした。Fw190 が主翼付け根に同調式 MG151/20 を載せて平気だったのは電気式の利益です。
    日本海軍のエリコン 20mm はオープンボルトで同調できません。日本陸軍ホ5はクローズボルトですが弾薬に問題があり、しばしば暴発を起こしたようです。
    ささき

  13. ↑誤記訂正。米軍が戦闘機の主力武装を同調機銃から主翼装備に換えたのは「大戦後半」どころか大戦直前ですね。一説によると「欧州戦線の戦訓を取り入れて」ということですが、当時名を馳せていた Me109(同調主力の典型)ではなくハリケーンあたりに惚れたのでしょうかね?
    ささき

  14. と、するとWWII開戦後にしかも英国の発注によって開発されたムスタング等はどうなりますか?主翼武装のウエイトが大きくなるのは弾倉の容量がとれるためではないでしょうか?
    BUN

  15. 調べてみると米軍機の武装が同調メインから主翼メインに代わるのは 1939〜1940 の比較的短期間です。1938 生まれの P-40 にその典型的な変遷を見ることができます。当初機首 .50x2 だった XP-40/P-40 は機首・主翼混在の B/C 型(1940)をはさんで主翼銃のみの D 型(1941)に変化しています。
    P-51 の原形機 NA-73 の設計開始(1940/4)は丁度過渡期にかぶさりますので、あの機首下面の同調機銃は転換期における盲腸みたいなものでしょうか?
    一方バトルオブブリテンは 1940/7 からですので、ハリケーンの戦訓云々はあまり関係なさそうです。同調主力から主翼装備への転換は、エンジン馬力の向上→機体の大型化・強靭化→搭載銃・弾薬量の増加という必然の帰結だったのかもしれません。

    ささき

  16. ↑9、発明の経緯はそのとおりですが、初戦果に関しては異説もあり(「こんなガンダムめいた話、作りに決まってる」という人が案外多い)、良く分かりません。ちなみに同調装置を初めて搭載したのはフォッカーM5K(軍制式名E.I)単座高速偵察機です。連合軍側では1916年後半になってやっとブリストル・スカウトが同調装置を積みますが、胴体の外をロッドが走って(カバー無し!)機銃に接続しているという困ったものでした。
    Schump


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